DNAに刻まれたトラウマを、私の代で解放するということ
~次の世代へ希望をつなぐ「こころケアWith」の取り組み~
1. 苦しみの原因が見つからないとき
「どうしてこんなに不安なんだろう」「理由もなく生きづらい」
そう感じたことはありませんか?
カウンセリングをしていても、本人が思い出せる出来事や環境だけでは説明できない“不安や恐怖”を抱えている方が少なくありません。実は近年の研究で、トラウマ体験による苦しみや悲しみ、怒りといった感情が DNAに“ロック”されて、次の世代に受け継がれていく ことが分かってきました。
「自分の心の問題」と思っていたものが、実は親や祖父母の体験と深く関係しているかもしれないのです。
2. 科学が示す「トラウマの世代間伝達」
マウスの実験から見えたもの
2014年、アメリカ・エモリー大学で行われた実験があります。マウスにある匂い(桜の花のような匂い)と電気ショックを組み合わせ、恐怖の記憶を植え付けたのです。すると、そのマウスの子どもや孫も、電気ショックを受けたことがないのに、その匂いに敏感に反応しました。
研究者たちは、恐怖体験が「DNAの働き方を変えるしるし(エピジェネティックな変化)」として刻まれ、世代を超えて受け継がれたと考えました。
ホロコーストの生存者とその子ども
また、人間でも同様の研究があります。ナチス・ホロコーストを生き延びた人々と、その子どもたちの遺伝子を調べると、ストレス応答に関わる遺伝子に共通した変化が見つかりました。体験した本人だけでなく、その子世代にまで「傷跡」が残っていたのです。
シリア難民の研究
さらに2025年には、シリア内戦を生き抜いた家族を対象にした研究が発表されました。母親と子どもだけでなく、孫世代にまで「DNAメチル化」というエピジェネティックな変化が確認されたのです。しかも、母親のお腹の中にいる時にトラウマにさらされた子どもは、「細胞の老化が早まる可能性」まで指摘されました。
こうした研究が示しているのは、「トラウマは記憶や感情だけでなく、DNAの働き方にも影響を与え、代々伝わることがある」という事実です。
3. 私自身の問いと気づき
私もまた、このテーマに強く心を揺さぶられた一人です。
NLPのマスタートレーナーのセミナーで、私は勇気を出して質問しました。
「私は16歳の時に性暴力の被害に遭いました。そのとき、男性に対して恐怖と不信感を抱きました。私の娘はレズビアンですが、私のDNAに刻まれたロックが影響していると思いますか?」
トレーナーは静かに答えました。
「その可能性はあります」
その言葉を聞いたとき、胸の奥が震えました。私が背負ってきた苦しみは、娘の人生にも影響しているのかもしれない。けれど続けてトレーナーはこう言いました。「でもありがたいことに、その経験があるから娘さんがマイノリティでも受け入れられるお母さんになっているのですね、そのことの方が娘さんにとって重要な事です。」DNAにロックされた私の恐怖が娘に引き継がれたかもしれない。でもそれは私のせいではないと思えました。
生まれてからの出来事に答えが見つからないとき、その原因は「もっと深いところ」にあるのかもしれません。DNAにロックされた記録。それは誰のせいでもなく、ただ生命が次へ次へとつなぐ中で生まれたものなのです。
4. ロックは「書き換え」られる
ここで大切なのは、「DNAにロックされたからといって、未来が決まってしまうわけではない」ということです。
人間には「神経可塑性」と呼ばれる、変化と修復の力があります。
たとえ過去に強烈なトラウマ体験をしていても、その記憶の“意味”や“感覚”を書き換えることで、心も体も変わっていくのです。
「こころケアWith」では、こうしたDNAのロックを外し、次世代へ伝わる前に解放していくセッションを行っています。ここではその一例をご紹介します。
① 恐怖症のケア(NLP手法)
トラウマ体験によって「恐怖のスイッチ」が強烈に刻まれることがあります。NLPの恐怖症ケアでは、その体験を映像や音のイメージとして取り扱い、加工・変化させていくことで、恐怖の強度を和らげることができます。性被害やPTSDのフラッシュバックにも、この手法は大きな助けになります。
② ビリーフチェンジ(NLP手法)
「私は守られない」「私は愛されない」――。
こうした制限的な信念(ビリーフ)は、トラウマから生まれることが少なくありません。NLPのビリーフチェンジでは、この古い信念を優しく手放し、「私は安全でいい」「私は愛されている」といった新しい信念に書き換えることができます。
③ トランセンデンス
さらに「こころケアWith」で体験できるユニークなセッションが、トランセンデンスです。
これは、今の自分に起こる出来事やネガティブな反応を、個人レベルではなく「宇宙の視点」から眺められるようになるワークです。自分の内側の苦しみを超えて、親や祖父母、さらに前世代の人々が抱えてきた痛みや悲しみにまで光を当て、癒していくことができます。
「私の苦しみは、私だけのものではなかった」と気づくとき、DNAにロックされた記録はやさしく解放されます。そして、次世代への連鎖を止め、未来へと希望をつなぐことができるのです。
5. 「こころケアWith」でできること
私が主宰する心理学サロン「こころケアWith」では、安心安全の場で、トラウマや生きづらさを抱える方と共に「DNAのロック」を外す取り組みを行っています。
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NLPを使った恐怖症ケア
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ビリーフチェンジのセッション
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深層心理に働きかける「トランセンデンス」
これらを組み合わせることで、心の深い部分にアプローチし、過去から受け継いだ苦しみの連鎖を止めるサポートをしています。
私がそうであったように、「あなたの苦しみは、あなたのせいではない」――。そのことを知るだけで、心は少し軽くなります。
6. 最後に
私たちは時に、「なぜこんなに苦しいのか」「自分が弱いからではないか」と、自分を責めてしまいます。けれど、その答えはあなた自身が悪いわけでも、足りないわけでもありません。
もしかしたら、それはDNAに刻まれた体験の記録かもしれない。
でも、そのロックは解放できます。
「私の代で、連鎖を止める」
その選択は、あなた自身の未来だけでなく、子どもや孫、さらに次の世代をも自由にする力を持っています。
「あなたの一歩が、未来を変える」
私はそう信じています。
そして、その一歩を共に歩むために、「こころケアWith」は存在しています。
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